FLSTS Owners Group

FLSTSを愛する人達により結成されたFOGのウェブサイト。ブログには管理人の日常を記録しています。

槍への道 (初日編)

一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、
いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、
まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。
(『日本百名山』より深田久弥)



山を始めてから5年。
登山家の憧れである槍ヶ岳の天辺についに僕達は立つことが出来ました!!
北アルプスの奥地に姿を潜めるトンガリピラミッド。
そこまでの道のりは本当に遠く険しいものでした。
行った者にだけわかるこの辛さ、そして喜び・・・
今回の山行は今まで経験した事が無いくらい厳しかったけど、
この辛い山行きをクリアした事によって、僕達はまた一つ大きくなれたような気がします。
夏山シーズン到来。
僕達の今シーズンの挑戦が始まりました!!
第一弾は槍ヶ岳。

今回も写真テンコ盛りの長々記事だけど許して下さいな(^_^)



7月20日。
金曜日の夜中に出発してから車で走る事2時間。
午前4時に新穂高ロープウェイ乗り場に到着。
予定では少し仮眠してから出発するつもりだったけど、興奮のあまり目が覚めている僕達。

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結局、一睡もしないまま歩き出す事になりました!!
午前5時、新穂高を出発。

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2時間近くは沢沿いの林道を歩きます。

25キロもあるバックパックのお蔭か睡眠不足が原因なのか、
なかなか思う様にペースが上がりません。
どんどん追い抜かれてます(笑)
ってか、皆早過ぎでしょ!!

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心配だった天気はご覧の通り。

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朝から素晴らしい青空が広がってますww
時折見える青空と北アルプスの絶景が疲れてくる身体に元気を与えてくれます(^_^)

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朝は寒かったのに日が出るに連れて気温はぐんぐん上昇。

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これからは暑さとの戦いです。

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適度に休憩して水分を取りつつ、

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計画通りのコースタイムで次なる休憩場所へと歩きます。

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歩き出してから4時間半。

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最初の目標地点、槍沢小屋に到着です。

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ここでタップリ休憩して身体を休めます。
小屋を散策しつつ、こいつをゲットww

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本当はビールを飲みたいんだけどね(笑)
ゴールに着くまで我慢我慢!!

っと、その時です。
寝転んでくつろいでたら空にブロッケン??のような不思議な現象に出会いました(^▽^)/

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初めて見るこの神秘的な光景を目の前に思わず興奮する僕。
こんな珍しい光景が見れるのも北アルプスならではですなぁ♪♪
やっぱ違いますわ、このエリア(^_^)


山小屋で一時間程休憩して疲れが吹っ飛んだ所で次なる目標場所へと足を進めます。
まだまだ先は長いですからね。
しばらく沢沿いを歩いたら再び樹林帯の中へ。

少し歩いては休憩。

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時折、後ろを振り返っては絶景を見てモチベーションアップ。

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今回の山行はこれの繰り返しでした。

確実に先へ先へと進んでるはずなんだけど、

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一向に姿を現してくれない槍ヶ岳!!


そうこうしてる内に僕達の身体は徐々に悲鳴を上げ始めました。


もう嫌だ・・・


そう思い始めた時です。

こんな光景が僕の目の前に飛び込んできましたww

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槍?!

あれが果たして槍なのか何なのかは解らないけど、見るからにあのトンガリは槍に違いない!!
そう僕達は思い込み二人ともテンション上げ上げで前へと歩き始めます。
山ではこのように景色を見るだけで自然と体力が回復するんです。
これマジです!!
歩くペースを少し上げてもっと穂先が見える場所へと進みます。


そしてついに辛い辛い登りを歩ききったら、

こんな光景が目の前に現れました!!

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槍が3つ?!(笑)

樹林帯を抜けたらトンガリがド~ンと迎えてくれるだろうと予想してたらまさかのこの光景です。
僕たちが先程槍だと決め付けてたのはどれ??
右?左?真ん中?
衝撃の光景を目の辺りにし歩く気力すら失いました。
今からこの登りを登ると思うと・・・

この時既に7時間近く歩いてます。
更にここからテント場までは約3時間。
考えるだけでも恐ろしいです。
正直登れる自信は無かったけど、
ここまで来た以上簡単に引き返すわけにはいきません!!

って事で、

最後の力を振り絞り、僕達は少しづつ前へ前へと歩き出しました。

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斜度は40度を超えてます。
こんな石ゴロの道をグルグル回りながら歩くんです。

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歩けど歩けど先へは一向に進みません。

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マジで遠い!!

一向に姿を現さない槍に対して徐々にイラダチすら出るようになりました。

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見えるのは槍ヶ岳山荘とピラミッドが2つ。いや3つ。

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もう、ど~でもいいや!!(笑)

疲れたら腰を下ろし、こんな絶景を見ながら休憩するにつきます。
ここの登りはこれを繰り返しながら少しずつ進むしかないんです。

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疲れと極限の睡魔の中歩いてた僕とKさん。
いつもなら終始バカ話しをしながら歩くのに、流石にこの日は会話が少なかったですよね。

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それだけ2人とも限界だった証拠。

疲れで意識がもろろうとする中、僕達はただがむしゃらに歩いてました。

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っと、その時!!

先に尾根に着いたKさんが何やら叫んでます。

何て言ってるのかよく聞こえなかったけど、とにかくそこに行けば何かがあると確信した僕。

最後の力を振り絞って辛い辛い登りをクリアしてみせました!!

歩き出して9時間経過。

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飛騨乗越に到着。

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そこに飛び込んできた絶景がこれ!!




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槍ヶ岳(3180m)

ついに僕達の目の前に姿を現してくれました!!

この光景を見た瞬間、僕とKさんの目からは涙が・・・
これを見るまでの道のりが本当に遠くて辛かっただけに山で初めて男泣きしちゃいました。
それだけこの光景を見た時は驚いたんです。

創造を絶する大きさにね!!

登りの時に見えてた槍は偽槍だったんですね。
傾斜が強過ぎて奥にある槍がずっと隠れてたってわけです。
通りでどれも穂先が小さいわけだ(笑)
実際の槍の大きさは物凄くデカイです。
これだけ大きいとどこの山からでも確認できるってのも納得ですわ。
しばしこの景色を眺めながら、ここまで歩いてこれた自分達を称え合いました。
笑顔が戻った所で記念撮影。

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テント場はもう目と鼻の先。
最後の登りを気力だけで歩きながら先へと進みます。
振り返れば南岳へと続く縦走路が。

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とにかくスケールがデカ過ぎです。
いやぁ~、凄い!!
穂高エリアの来たアルプスは僕達が今まで登ってきた北アルプスとはエライ違いです。
見る物全てに本当に驚きました。

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テント場を越えると目の前に槍がド~ン(^_^)

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朝の5時に新穂高を出発した僕達。
歩く事約10時間でようやく本日のテント場、槍ヶ岳山荘に到着しました!!

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山小屋で受付を済ませてテントを設営。
ここは標高3000mオーバー。
この標高でキャンプするのは北岳以来です。
今までのあの暑さは何だったのか。
そう思える位ここは涼しく下界とは全く違う別世界でした。

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天気も良いし、日が沈むまでまだ時間も十分あります。
明日天気が良い保障もないしある意味今が一番ベストの登頂のチャンスでした。
がっ、体が限界に疲れきっているは眠たいは・・・
この日に山頂アタックするのは止めました。
無理は禁物ですからね。

って事で、早速小屋でまずは乾杯(^_^)

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ん~、最高♪♪

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小屋飲みした後は、こんな絶景を見ながらテント場で宴会っすww

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今回はいつもよりチト食材少なめでしたが、
3000m級の山でやるには贅沢過ぎる位のメニューでした!!
こんな事やってるからバックパックが重たいんです(笑)

大きなオレンジ。
これは贅沢に赤ワインの中に投入。

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安物ワインが一気に美味しくなります。
サングリアちゃん♪♪
これ本当に美味しかったですww

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生ハム&チーズをつまみに飲めばワインが進みますわ(^_^)

ウィスキーに梅酒。
ビールにワインにカクテル。
ぶっちゃけ軽くしようと思えばいくらでも軽く出来るのに、
山でも贅沢なキャンプをするのが僕達のスタイル。
今回の道中で何度もこのスタイルは止めようって思ったけど、
こんな絶景を見ながら飲めると思うとやっぱ止められません(*^-^)

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この日のメインはチャーシュー麺&牛飯。
翌日の行動に備えて炭水化物もちゃんと摂取しておきます。

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いつもなら、星が出るまで宴を楽しむんだけど、
たらふく食って飲んでお腹イッパイになってきたら二人とも当然睡魔が・・・
流石に今回の宴は長くは続きませんでした。

前日全く寝ないで挑んだ今回の槍ヶ岳。
体は限界に疲れきっており酒の回りもいつも以上早かったです。
槍ヶ岳から見る星を楽しみにしてたのに、結局それを見る前に眠りにつきましたzzz
目覚ましを3時半にセットして19時過ぎに就寝。

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この日の歩行距離は約15km。高低差は約2000m。
本当に長い長い1日が終わりました。


二日目、山頂アタック編に続く。